学生から社会人へ (社会人一年目は控えめに言って最高だった)
約7年前、過酷だった大学院生活を終え、私は無事第一志望の企業で働き始めました。
高校生の頃、理系だった父の強い希望+研究職かっこいい!という思いから工学部へ進学。学部生の頃は楽な研究室にいたため、そのまま非常に安易な気持ちで大学院へと進学しました。大学院で「研究=筋力・体力・諦めない心」ということを学び(*)、「自分には研究職は向いていない」ということに数年かけてようやく気がつきました。 (学部卒で研究職の道を選ばなくて本当に良かった)
とはいえ、何か他にやりたいということがあったわけではもちろんありません。研究職を除く技術系採用、給料や福利厚生が良い、勤務地が都会のみという完全に条件重視の大変邪な心で前職の会社に入社しました。
その会社は元米系の外資系企業で、私が入社した時には親会社が撤退して内資系企業になっていましたが(だから当時TOEIC 550の私でも入社出来たと想像)、業務で全く英語を使わないにもかかわらず英語学習にかなりの時間とお金を投資をしてくれる会社でした。周りの先輩社員はTOEIC 800超えが当たり前といった感じでした。
しかしながら業務ではほとんど全く英語を使う機会がありませんので、ベルリッツの講師に4年近く教わっていたにもかかわらず、私の英語力はTOEIC 550~650をいったりきたりしておりました。
(*) 当時は実験のために朝7時から1人で大学へ行き、10kgの金属塊を持ち上げたり(上手く実験装置に固定できなくて泣きながら12時間真空引きなおしたりしてました)、2年間一度も実験が成功しなかったのに毎日研究室に通ったり。私の研究室は平日は休むことができず、コアタイム9:30-18:00、毎朝meetingもありました(夕方抜け出して銀行に行ったら怒られました)。就職して最初に思ったのは有給休暇最高!ということです。幸いコアタイム10:30-15:00のフレックスタイム制度もあったので、学生にはもう二度と戻りたくないと思ったものです (今となっては良い経験ですが)。
会社が吸収合併!待遇が悪くなるのが目に見えていたため転職を決意
会社が吸収されることになり、好きだった社風がなくなってしまうのも時間の問題でした。もちろん他にもいくつか理由はあります。まず第一に、仕事そのものが楽しいと思えなくなっていました。おそらく約5年間異動がなく、他の部署へ行ってみたいという気持ちがなくなってしまったことも関係していたと思います。高待遇と英語への挑戦を目的に同じような業界の英系外資系企業へ転職しました。面接ではプレゼン、試験、英語面接もありましたが、無事内定をもらえたことで、自分の能力を評価してもらえたという自信に繋がったように思います。
晴れて転職。しかし・・・
無事、希望の外資系企業へ転職。福利厚生は若干悪くなりましたが、給料は上がりましたし、今の会社もわたしの英語学習に相当投資してくれます。憧れだった海外出張もあり、シンガポール人や中国人の同僚とも仲良くなれました。にもかかわらず、やっぱり仕事が楽しくないのです。もちろん楽しい瞬間が全くないわけではありません。転職して2年が経過した頃からでしょうか、ふとした瞬間、今やっている仕事がすごく無意味に思えてきたり、これが(クビにならなければ)後30年続くという事実にぞっとしている自分がいることに気がつきました。
会社の仕事以外で何かに『没頭』、何かを『発信』してみることにした。
そこで思いついたのがブログを書いてみるということでした。
自分でも驚きましたが、30代になって初めてもっと自分の好きなこと、これからの人生でやりたいことについて真剣に考えた方が良いということに気がついたのです。
ブログでは自分の好きなこと、興味のあることについて投稿していこうと思っています。